PDP 1983-1988, a set on Flickr.
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1980年、文化庁海外派遣研修員としてパリとニューヨークを中心に研修を積んだ一年 だった。従来の表現行為を如何にして2次元作品に転換できるかという問題を追求した毎日であった。
油性の粘土を指で板に塗り付け、その上に和紙を被せてコンテでフロータージュし、余白は指でちぎって除去することで自分の行為が平面のオブジェとなることを発見し、それを多量に使って壁や床にインスタレーションした。
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Print of Drum Painting17
紙にシルクスクリーン、ラバーインク
帰国後、日本で制作した"Drum Painting" の版画
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1980年、文化庁海外派遣研修員としてパリとニューヨークを中心に研修を積んだ一年 だった。従来の表現行為を如何にして2次元作品に転換できるかという問題を追求した毎日であった。
油性の粘土を指で板に塗り付け、その上に和紙を被せてコンテでフロータージュし、余白は指でちぎって除去することで自分の行為が平面のオブジェとなることを発見し、それを多量に使って壁や床にインスタレーションした。
しかし、それでは本当の意味で平面作品になったとは承知せず、その翌年改めてフィラデルフィアやニューヨークにて制作を始めたのが ”Drum Painting” だった。
以上の技法は1970年代の写真製版を使った立体作品や表現行為(イヴェント)から如何に平面絵画にその体験を生かして行くかという自分にとって革命的な第一歩が、正に "Drum Painting" なのである。
※DRUMとは丸筒に描き付ける時のドラムのような音からの命名。
その技法は、丸い円筒に紙やカンヴァス、フィルムを巻き付けてその上に絵具が付いた筆でけさ掛けに斬りつけるように叩き付けて描いた後に、巻き付けてあった平面の素材を円柱から取り外して、平らに拡げたときに出来た痕跡がドラムペインティング "Drum Painting" と名付けた作品となって生まれた。
そのコンセプトは、単に平らな面に描きつけるよりも円という立体に描き付けるとタッチのスピードが倍加され、よりスピーディなダイナミックなタッチになると考えたからである。
以上の技法は1970年代の写真製版を使った立体作品や表現行為(イヴェント)から如何に平面絵画にその体験を生かして行くかという自分にとって革命的な第一歩が、正に "Drum Painting" なのである。
2013年 島州一
※DRUMとは丸筒に描き付ける時のドラムのような音からの命名。
★PDPのパブリックコレクション
1984 二戸郡安代町役場庁舎(岩手県)1986 東京医科大学病院(東京、新宿)
1987 徳島県立近代美術館
1988 NTT企業通信システム事業本部(霞ヶ関)
1989 ニッセイ総合研修所(浦安市)
1991 青梅市立美術館
1992 ㈱岡村製作所(東京)
2012 茨城県近代美術館
2012 茨城県近代美術館