Tracing-Shirt 214 |
たとえ特定の個人を表わす顔でなくても象徴的な他の事物と比べた場合、顔というのは最も具体性を帯びて迫ってくるものがある。
画面を観る人に向って真っ向から関係を働きかけてくる予感を憶えさせる。
私は今まで直喩的に表現する方法をとってこなかった。しかし最近の添景のシリーズの中で暗示的な間接話法をとってきた作品の中に明確なメッセージ性をもつ私個人を表現するシンボル的な映像が必要になってきた。
そこで現在まで使って来た生活のシンボルである椅子などの、現実をメタモライズした抽象の中に、具体的なシンボルを入れることで画面がより関係性を帯び活性化する方法をとってきた。その行きつく先に顔があった。
Tracing-Shirt 215 |
Tracing-Shirtの顔は、浅間山の顔であると同時に私自身の顔でもある。
2016年8月27日
島州一
flickr はこちらから▶Tracing-Shirt 2016
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