2018年12月15日土曜日

とんだ災難カフカの日々


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島 州一のフェイスダイアリー「とんだ災難カフカの日々」をどんなジャンルに組みすれば良いのだろうか?


 2017年12月23日から2018年7月23日までの7ヶ月にわたる203点で構成された
島 州一のフェイスダイアリー「とんだ災難カフカの日々」
https://shimakuniichi-4.blogspot.com/


「毎日めくっているカレンダーの数字をいつも気に留めていた私は、毎日変わる数字の上に顔を描き加えてみようと思ったのです」(島 州一)


 毎日の簡単なメモを記した「州一日記」は、1990年8月26日、55才の誕生日から、死の前日2018年7月23日まで1日も欠かさず付けられていました。


 フェイスダイアリー「とんだ災難カフカの日々」は、2017年12月23日から死の前日2018年7月23日までの、病魔と闘う自分自身を、眼で見ることができるようにした州一日記だと思います。


 当地に来て(1994年)苦労して捜し当てたライフワーク Tracing-Shirt は2007年から始まり、2017年11月24日(州一日記の記載より)まで制作されました。制作を続けたいと云っておりましたが、肉体的に不可能になり、断念しなければならなかったのです。というのも Tracing-Shirt は原寸大のシャツを机上に置いて、立ちながら描かなければならなかったからです。しかもシャツの繊維一本一本描き込む緻密な仕事です。



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 2017年12月後半より、骨髄異形成症候群という病気が悪化し、歩くことも立つことも儘ならなくなってしまったからです。それでも制作したいという強い気持ちがボールペンと紙という最小限の素材で描くことを許したのです。



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 時にはシビアに、時にはユーモラスに、時には皮肉に、最期は悲愴的に描きあげた州一日記「とんだ災難カフカの日々」は正に島 州一の作品だと確信しています。


20180710



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